大麻と相性抜群のサイケデリック動画「ミッドナイト・ゴスペル」を紹介

2019、2020年、アメリカでは大麻を解禁する州が相次ぎ、マジックマッシュルームなど他のサイケデリクスも非犯罪化・合法化が検討されています。

現在、そのような時代に合わせるように、サイケデリックな状態に合う音楽や動画がどんどん作られています。

今回紹介するのはそのうちの一つ、「ミッドナイト・ゴスペル」です。

以下では、出来るだけネタバレしない、してもあまり問題ない範囲でこの作品を紹介していきます。ネタバレが気になる方は、作品を観てからこの記事を読んでも面白いかも知れません。

ミッドナイト・ゴスペルとは?

「ミッドナイト・ゴスペル」はNetflixで視聴できるアニメです。全体で8本の作品があり、一本約30分で構成されています。

簡単なあらすじとしては、主人公のクランシーが平行世界シュミレーターを使って崩壊間近の仮想世界を訪れ、そこの住人にインタビューする様子を、スペース(宇宙)キャストとしてストリーミングする、という内容になっています。

その設定から絵柄、内容から構成まで様々な要素がトリッピーになっており、世間では「観る幻覚剤」と評価されています。

このアニメを作ったのは、「アドベンチャー・タイム」で知られるアニメーター・脚本家のベンデルトン・ウォードとコメディアンのダンカン・ドラッセルです。

ダンカンは、過去にポッドキャスト「Duncan Trusses Family Tour」で様々な人物にインタビューを行なっていました。現在なんと380エピソード以上あるというかなり長寿な番組です。

アニメの各エピソードの会話(インタビュー)内容は、その中から選ばれた8本のインタビューが元になっています。

ポッドキャスト内で過去にインタビューされたゲスト達が、アニメでは仮想世界の住人として出演している形です。

ゲストはみんなユニークな人物で、依存症のスペシャリストから、冤罪で18年間服役して現在は魔術師になっている方、またインタビューの収録から三週間後に死を迎えたダンカンの実母も含まれています。記事の最後に各エピソードごとに詳しく紹介します。

瞑想や宗教、人生や宇宙、また生死などスピリチュアル寄りのテーマの会話に、サイケデリックなアニメーションが絶妙に絡み合う、今までにない作品になっています。

ハイとの相性分析

この作品はサイケデリックな状態と相性が抜群だと感じました。その理由を4つの観点から考察してみました。

映像・アニメーション

全体的に色はちょっと暗めのカラフルで鮮やかすぎず、絵柄は海外のアニメーションに良くあるシンプルなものなので、長く観やすいと感じました。戦いやグロテスクなシーンは多めですが、そのような絵のため不快感を感じにくいと思います。

ハイな時は感性が繊細になっているため、リアルで暴力的なシーンなどを観るとバッドに入ることがあります。この作品ではそのようになる可能性が低いと感じました。

ストーリー

アニメーション側のストーリーには一見理解しづらいことがたくさん起こります。それは仮想世界ごとの設定がユニークなためです。例えばある仮想世界では、ゲストキャラクターの見た目は、首まで人型で、頭は透明で丸い入れ物の中に液体と魚が入っており、たくさんの乗組員と思われる猫を連れて大きな船で移動しています。

そのような設定だけでなく、風景や行動など、頭がすんなり理解できない箇所があらゆる場面にあり、大まかな表現になりますがサイケデリック感満載です。

人によるかも知れませんが、ハイな時にそのようなことがあると、「何で?」→「不思議!面白い!」となることが良くあります。

インタビュー内容

インタビューのテーマは人間関係や人生、瞑想や生死など、スピリチュアルで抽象的な内容が多めです。

ハイな時には、どちらかと言うと、論理的で精細なことよりも、抽象的で大まかなインプットの方が向いていると思います。

ハイな時に抽象的なトピックの話を聴いていると、次から次へと来る情報の波に対して、自分の頭の中でも様々な思考やイメージが湧き上がります。

そのイメージを強固にしていくのも良し、深く考えずに流されていくのも良しです。

さらに、トピックが生死や宇宙などとても大きくかつ重要なので、将来に影響するような悟りや気付きを得ることがあるかも知れません。

構成

面白いことに、インタビューの内容は展開されるアニメーションと一見関係がありません。最初は関連性のない映像と音声が同時に再生されるような感覚に「???」や「面白い!」となるかも知れません。

しかし、一度観ただけではわかりにくかも知れませんが、一つの作品内のアニメーションとインタビューの内容はどこかで絡み合い、意味を持ちます。また8つのエピソードそれぞれにテーマがあり、その順番にも意味があります。

ハイな時には、それがわかった瞬間に強い感覚(感動やなるほど感)を得るかも知れません。

今一つな点

映像と音声の内容が別々のものであることが多いので、大麻の効果である「一つの物事・インプットに集中する」傾向が裏目に出ることがありました。

別の内容の二つのインプットが同時にくるので、理解が追い付かずに気持ち悪くなることがありました。さらに、字幕で観ている場合は、それも追うのでさらに難易度が上がります。

日本語音声が追加されればベストなのですが、それまではあまり理解しようとせずに気軽に観るのが良いかも知れません。

各エピソードのゲスト紹介

第1話『王の死』 / ゲスト: ドリュー・ピンスキー

この作品のゲストはドリュー・ピンスキーです。この人はアメリカのメディアパーソナリティー、内科医、また依存症の専門家でもあります。

第2話『士官とオオカミ』 / ゲスト:アン・ラモット&ラグー・マーカス

この作品のゲストはアン・ラモットとラグー・マーカスです。アン・ラモットは小説家・ノンフィクションライターで、執筆テーマの多くにアルコール、うつ、シングルマザー、キリスト教があります。ラグー・マーカスはラム・ダス財団のディレクターで、サブゲストとして出演しています。ラム・ダスは有名な思想家・作家・幻覚剤研究の先駆者で、ハーバード大で教鞭を取っていたこともあります。

第3話 『家を持たない狩人』 / ゲスト:ダミアン・エコールズ

この作品のゲスト、ダミアン・エコールズは、ある事件の冤罪で18歳から18年間服役していました。その事件は通称ウェスト・メンフィス3と呼ばれており、8歳の男児含む3人の子供が惨殺されました。ダミアンはその地方では珍しいオカルト好きでよく問題を起こしていたために疑われ、同じく疑われた友人が嘘の自白をさせられたために刑務所に入ることになりました。現在は魔術師として生活しています。

第4話『自らの終わりに惑わされ』 / ゲスト: トゥルーディ・グッドマン

ゲストのトゥルーディ・グッドマンは心理学者で、複数のマインドフルネス関係の著書があるマインドフルネス提唱者です。またインサイトLAという瞑想グループの創始者であり、7年間ケンブリッジ仏教協会で禅教師をしていたこともあります。

第5話『喜びのせん滅』 / ゲスト: ジェイソン・ルーヴ

ジェイソン・ルーブは作家・魔術師・フューチャーリストです。出版した本のテーマには、魔術、オカルト、インドやチベットで生まれた宗教、シャーマニズムがあります。

第6話『誇り高きハゲタカ』 / ゲスト: デヴィッド・ニックターン

この作品のゲストであるデビィッド・ニックターンは作曲家、ソングライター、サウンド・トラックアーティスト、仏教指導者、そして瞑想家でもあります。

第7話『月食のカメたち』 / ゲスト: ケイトリン・ドーティ

ケイトリン・ドーティは大学卒業後葬儀会社に就職し、葬儀学校にて「葬儀ディレクター」の資格を取得。その後、複数の葬儀社を経て、自然葬、土葬、火葬など、故人や遺族の希望を出来るだけ叶える葬儀会社「アンダーテイキングLA」を2015年に設立しました。

第8話『銀のねずみ』 / ゲスト: デニーン・フェンティグ

この回のゲストは、クランシーの声を担当し、各エピソードの元になったポッドキャストを制作したダンカンの実の母親です。ガンを患い余命短い中、自身の死に対する考えを話します。このインタビューは彼女の死の三週間前に収録されました。

まとめ

今回の記事では、ハイな時と相性の良い動画として「ミッドナイト・ゴスペル」を紹介しました。

世界的なサイケデリックの合法化の波の中で、このような映像はこれからどんどん出てくるのではないでしょうか?

実は「ミッドナイト・ゴスペル」自体もシーズン2の制作が決定しています。楽しみな時代ですね。

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