CBD(カンナビジオール)の効果・仕組み・副作用


大麻には、一般的によく言われる「ハイ」になること以外にも、様々な効果があることがわかってきています。大麻の樹脂はたくさんの化合物の集合体で、トリコームの実態は500以上の化学的な物質です。その500以上の物質が何なのかについては、今研究がなされている最中ですが、人体に良い影響があると解明されてきているものもあります。

その一つがカンナビジオールで、一般的にはCBDと呼ばれています。CBDは、もう一つのよく知られている物質、テトラヒドロカンナビノール(THC)と違って中毒性がありません。また摂取することによって、ユーザーはリラックスできたり、不安感が減少したり、精神的に落ち着くことが報告されています

近年の研究では、CBDは抗菌と酸化防止の効果があることがわかってきています。そしてこれらの効果以上に様々な良い影響が、人間の精神的・肉体的な健康状態に対してある可能性が高いこともわかってきています。

CBDは何ができる?

その答えは「たくさんのこと」です。

まず、今わかっている効果の中で、一般的に認知されているのはストレス減少効果です。特に不安な気分・気持ちに対して強い効果があることがわかってきています。また抗炎症、抗菌、鎮痛の効果も認知されてきています。

これらの効果に加え、重い病気にも効果を発揮する可能性が研究されています。アメリカではすでに、保健福祉省の配下の政府機関である食品医薬品局が、大麻由来のCBDから作られた薬を使うことを認めました。その薬はエピディオレックスと呼ばれ、てんかんに対して作用します。

また精神病と総合失調症に対して効果があるか、そしてTHCと一緒に摂取した場合にガンにも効果があるかが研究されています。

CBDはどう作用する?

CBDが医療的な効果を発揮することができるのは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)によるところが大きいとされています。ECSとは、細胞同士が信号を交換するネットワークで、人間の体内に元々存在しているものです。この名前はカンナビノイドの部分が示す通り、大麻の学名であるカンナビスからきています。

このESCは様々な部分が合わさって成り立つシステムで、その一つにカンナビノイド受容体があります。この受容体は神経細胞や免疫細胞、また内臓の表面に存在しており、エンドカンナビノイドと呼ばれるカンナビノイド伝達物質により活性化されます。エンド(endo)は中(inside)という意味で、この文脈では体内という意味になります。つまりエンドカンナビノイドは体内で生成されるものです。それがカンナビノイド受容体に対して、凹と凸のように、または錠に対する鍵のようにピタっとはまることにより身体に作用します。

しかしカンナビノイド受容体には、エンドカンナビノイドだけがはまるわけではありません。大麻が含む化合物も同じように作用できるのです。

ECSは中枢神経と体の様々な部分や内臓のコミュニケーションを調整しています。例えるとしたら、「休日の都会で車の流れがスムーズであることを調整する人」でしょうか。また怪我や感染に対しての免疫機能もあります。

この体の調整役は以下の様々な精神・肉体活動で使われていると考えられています。

  • 感情
  • 記憶
  • 動き
  • 楽しみ
  • 痛みの感覚
  • 睡眠
  • ストレス
  • 体温調節機能
  • 思考
  • 再生機能
  • 新陳代謝
  • 骨の成長

このような人間の様々な活動で使う機能に、影響する重要なシステムに作用できる物質を、大麻が含んでいるのです。

CBDの効果

CBDの効果について、はっきりわかっていることは多くはありませんが、一般的には以下の症状に効果があるとされています。

  • けいれん
  • うつ
  • 不安
  • 炎症
  • 細菌の繁殖
  • 酸化
  • 吐き気
  • 痛み
  • ストレス

CBDがエンドカンナビノイドという、体の様々な部分に関わるシステムに作用するので、その健康効果も幅広くなります。

また、低〜中の摂取量では活発化、高い量ではより鎮静的な効果があるとされています。気分に対しては不安を和らげて、よりポジティブな気持ちにしてくれます。しかしCBDの体感効果はわかりにくく、多くの場合は何らかの不快な気分がなくなっていた、のように報告されることが多いようです。

そしてもう一つ重要なこととして、CBDの効果は個人差があります。ある人には睡眠を誘発するように働いたとしても、別の人にはそのような効果がない場合があります。エンドカンナビノイドが体の調整役だとすると、ある人には必要な「調整」が、別の人には必要ないのでそのような効果を発揮しないのかもしれません。この分野についてはより詳細な研究結果が待たれています。

CBDの副作用

CBDの副作用についてもまだ詳細な研究が待たれている途中です。しかし、今までの研究でわかっていることもあります。前述したCBDで作られたエピディオレックスのためのテストでは、いくつかの副作用が報告されました。しかしそれらの結果は、体重1キロにつき10~20ミリグラムのCBDを毎日服用した場合でした。体重60キロの方であれば毎日の摂取量は600~1200ミリグラムという、通常よりもはるかに高い量になります。このような限定された場合ですが、報告された副作用は以下になります。

  • 眠気
  • 不眠症
  • 低い品質の睡眠
  • 発疹
  • 感染症
  • 肝臓への負荷
  • 疲労感
  • 下痢
  • 食欲低下
  • モチベーションの低下
  • 違和感

まとめ

CBDについては他の大麻成分と同じように、より長期間の、より詳細な研究結果が待たれています。しかし大麻という太古から使われてきた植物は、その長い歴史を振り返り、多くの人の経験をベースに見てみると、それほど悪影響を及ぼさず、むしろトータルで考えると良いものであることがわかってきています。

特にその作用の仕組みをひと解いてみると、人間の体内に元々あった仕組みに作用することがわかります。エンドカンナビノイドが体のバランス調整システムで、それを促す物質の一つがCBDだとすると、それを摂取するメリットは大きいように思います。そしてTHCとは違う効果・メリット・デメリットがあり、各々の状況に合わせて適切な摂取を心がけることにより、QOLの向上につなげる事ができるかも知れません。

最新情報をチェックしよう!