【インディカとサティバ】大麻の効果を決める要因について解説

大麻について少しでも知識がある人は「インディカ」と「サティバ」、もしくは「ハイブリッド」という言葉を聞いたことがあると思います。

多くの場合これらの言葉は、品種の効果の説明を簡単にするために使われており、以下のように信じられています。

  • インディカの品種は、身体的な鎮静効果が強く、リラックスしたい時に適していて、睡眠を促す効果もある。
  • サティバの品種はより精神的な影響が強く、思考などのメンタル面の活動が活性化し、元気・活動的になるので、スポーツや人との交流、クリエイティブな活動に向いている。
  • ハイブリッドの品種は、インディカとサティバを合わせた効果がある。

しかし近年の研究により、それらを証明するための確かな証拠は少ないことがわかってきています。

はっきりとわかっていることは、「インディカ」と「サティバ」には見た目と生育に関して違いがあるということです。

サティバの特徴は

  • 背丈が高い
  • 葉っぱの幅が狭い
  • 開花期までがインディカよりも長い
  • 長期で暖かい気候の方がよく育つ

インディカの特徴は

  • 背丈が短い
  • 葉っぱの幅が広い
  • 開花期までがサティバよりも短い
  • 短期で寒い気候に適している

になります。

しかし、効果については、サティバの見た目の特徴を持つ品種が、インディカの(と信じられている)効果を発揮することや、その逆の状況があります。

インディカとサティバで、ある程度効果の偏りはあるかも知れません。

昔インディカとサティバという分類が出来て、それを長い間人々が信じてきているということは、例えばインディカの方が「より」鎮静的になる、などの偏りはあるのかも知れません。

しかし、見た目や生育の様子から判断できる種類から、効果を確実に予測することはできない、ということが研究により明らかになっています。

何が効果を決めるのか?

では見た目や生育から分類される「インディカ」や「サティバ」などの種類が効果を決めないのであれば、何が効果に影響しているのでしょうか?

その答えはカンナビノイドとテルペンだと言われています。

カンナビノイドとテルペンは種類が多く、その全てはまだわかっていません。

しかし、効果について予測をする上での、品種・摂取物側に関する最も有効な手がかりが、カンナビノイドとテルペンというわけです。

またそれらは、それぞれが単体で作用するというよりは、まるでオーケストラのように相互に影響してハーモニーを作り、人体に影響すると言われています。

これをアントラージュ効果と言います。

さらに、実際のところはこれらだけではなく、摂取する側のコンディションも重要です。

個人の体調や遺伝子、身体的特徴、耐性、摂取量、そして摂取方法や摂取時の環境など様々な要因によって効果が変わるとされています。

カンナビノイド

カンナビノイドの中でも含有量が多く、医療的にも嗜好的にも効果への影響が強いとされているのが、おなじみTHCとCBDです。

  • THCは正式にはテトラヒドロカンナビノール(△9-tetrahydrocannabinol)と言われ、向精神作用、食欲向上、痛みや吐き気を和らげる効果があります。THCの含有量が多い場合、その大麻の効果はより陶酔感が強くなります。
  • CBDは正式にはカンナビジオール(cannabidiol)と呼ばれ、中毒性がなく、炎症や痛み、不安など様々な医療効果があります。

この二つの他に、大麻は100種類以上のカンナビノイドを含んでいます。

その中でも代表的なものにはCBGA、THCA、CBDA、CBCA、CBGVA、THCVA、CBDVA、CBCVAなどがあります。

THCとCBDの濃度がどのように効果に影響するかというと、

  • THCが多い場合:陶酔感・多幸感が強くなります。また医療的には不安、うつ症状、痛みや不眠症などに対応したい方が求めます。もしこのような品種で、THC由来の副作用として知られる症状(不安感、勘ぐり・被害妄想、口・目の渇き、空腹感・眠気、短期的な記憶障害)が強まった場合は、CBD濃度がより高い品種の方が良いとされています。
  • CBDが多い(THCが少ない)場合:THC由来の副作用がより少なく、意識がよりはっきりします。またもちろんCBDがもたらす効果が強くなります。

知っておいて損がないこととしては、CBD濃度の高さと品種のタイプには関係性がない、ということです。

「CBD濃度が高い方がより鎮静的でリラックス効果が高い」と思い込んでいる人もいますが、それは正しくありません。

またインディカの方がCBD濃度が高いわけでもありません。

テルペン

「テルペン」という言葉は聞きなれない方が多いと思います。

しかし、実は生活の中で日常的に接しているもので、その正体は草花や果物が生成する「香り」になる物質です。

それはラベンダーや松の木、みかんやイチゴ、そしてもちろん大麻にも含まれています。

大麻のフレーバーにはたくさんの種類がありますが、人がそれらを感じられるのはテルペンのおかげなのです。

そして最近の研究では、このテルペンが、大麻の効果に影響を与えている可能性が高いと言われています。

これはアロマオイルを使っている方にはわかりやすいかも知れません。

というのも、ラベンダーの香りは人をリラックスさせ、柑橘系の香りはより覚醒的な効果をもたらすことをご存知だと思います。

より具体的には、例えばテルペンの一種であるピネンには覚醒的な効果が、リナロールにはリラックス効果があります。

大麻にも含まれる多数のテルペンが、これらと同じような効果を持っていても不思議ではありません。

最後に

今回は大麻の効果を決める要因について解説しました。

インディカが鎮静的、サティバが覚醒的とは言われていますが、そう単純ではありません。

個人における大麻の効果は、その個人の状態と摂取物の成分であるカンナビノイドとテルペンが大きなカギであることがわかってきています。

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