最近海外では、大麻エディブルの人気が急激に高まっています。
この記事ではエディブルとは何なのか?そのメリットやデメリット、またなぜ人気なのかについてまとめました。
エディブルとは?
エディブルとは大麻(成分)入り食品のことで、言葉の由来としては「食用の」を意味する英語の「edible(エディブル)」から来ています。
この大麻入り食品の中でも、特にTHCかCBDが含まれている食品をエディブル、その他をヘンプフードと呼ぶのが一般的です。
海外市場の食品は種類が豊富で、ブラウニーやクッキー、ケーキやグミ、アイスクリームやチョコレート、またキャンディやお茶などと多岐に渡ります。
最近では飲み物も加わり、それらはドリンカブル(drinkable)とも呼ばれています。
また、大麻から抽出したオイルやバターを使うことによって、自分で作る料理をエディブルにすることも人気です。
効果の感覚
エディブルのハイには、バッズやワックスとは違う特有の感覚があります。
それは、体内から徐々に押し寄せてくるようなハイで、段々と強くなります。
その際には、体内がポカポカするような感覚を伴うことが多くあります。
また、比較は難しいですが、ジョイントなどバッズを燃焼して吸うよりも強いと表現する人が多くいます。
効果開始時間とピーク
エディブルの場合、煙で摂取する方法と違い効果を感じられるまで時間が掛かります。
効果発生には20分から1時間半掛かるのが一般的です。またピークに達するのは2〜4時間後になります。
ただ体重や代謝などによって個人差があるため、あくまでも目安となります。
また、エディブルはまず胃で吸収されるため、胃が空であればあるほど、消化が簡単であればあるほど、効果開始・ピークの時間が早まる傾向にあります。
効果持続時間
エディブルの効果が持続する時間は長く、一般的には6〜8時間ほど続きます。
しかし、最大8時間経つと完全に消えるというわけではなく、シラフに近い状態に戻るということです。
翌日になっても、シラフと言えるほどではあるけど、ちょっとふわふわした感覚が残っていること等はあります。
こちらも体重や代謝などによって個人差があるため、あくまでも目安となります。
摂取量の見極め方

エディブルは、量を間違えると効果が強すぎ、しかも長時間続く可能性が高いため、適切な量を見極めるのが重要になります。
摂取量を考える際には以下のことを念頭におくと、摂取過多になってしまう可能性を低くできます。
- 常により少ない量を選択する
- ほとんどのユーザーは効果が強すぎるよりも弱すぎることを好む
- 周りの人に無理についていかないようにする
大麻初心者の場合、一般的に1~5mgの含有量を超えるのはよくありません。
大麻製品販売店での最小含有量は多くの場合5mgで、初心者にオススメされることが多いのもこの量になります。
一度体験すると、大体どれぐらいの量でどれぐらいハイになるのかがわかりますが、油断は禁物です。
摂取量を増やす場合にはいきなり増やさず、前回から2.5〜5mg程度の増加にとどめ、自分の耐性などを徐々に把握しておくのがスマートです。
また慣れるまでは、一度摂取した後は24時間経過するまで追加しないなどとして、摂取過多になる可能性を排除するのも重要です。
ポジティブな面
エディブルには、エディブルならではの魅力があります。
摂取方法が簡単で直感的
煙を吸うことが苦手な人は一定数います。
しかし、「食べる」という行為は誰でも経験がありますし、口に入れて噛んで飲み込むだけです。
特に道具も必要ないため簡単にできます。
持ち運びが楽
バッズやジョイントは、特殊な袋などに入れてないと、匂いが強く漏れてしまいがちです。
しかし、エディブルからは大麻の匂いがほとんどしないため、持ち運びに気を遣わなくて済みます。
また、大麻合法地域でも、ほとんどの室内や、特定の場所を除く屋外では喫煙がNGです。
そのためジョイントを使いたい場合は特定の場所に行かなければなりませんが、エディブルなら場所が問題にならないことも人気の理由です。
スモーク関連の健康リスクが無い
もちろん、エディブル特有の健康リスクが今後の研究によって明らかになる可能性は否定できません。
しかし、少なくとも燃焼によって生じる有害な物質を取り込む可能性がなく、肺の炎症リスクもありません。
ネガティブな面
一方で、エディブルならではのネガティブもあります。
摂取量の見極めの難しさ
これが最も一般的なネガティブ面です。
これが原因で摂取量過多になるケースが主に二つあります。
一つは、初めて摂取する時に、自分に適切な摂取量を多めに見積もって、過多になる場合です。
もう一つは、摂取してから効果が現れるまでの時間が長いため、ユーザーが途中で効いてない・摂取量が少ない、と勘違いして再度摂取して、合計の量で過多になる場合です。
これらでバッドトリップになると、効果が強い上に持続時間が長いので、エディブルでのネガティブは、スモークの場合よりも強くなります。
これを防ぐためには、一度摂取した後は2時間は再度摂取しないなどのルールを設けることが有効です。
間違えて摂取する可能性
「エディブル」と言っても、見た目は普通の食べ物です。
大麻成分や量にもよりますが、特有の匂いも味も気が付かない場合が多くあります。
つまり、多くの人にとって、それがエディブルだと言われないとわかりません。
このため、海外ではペットや子供、友人が、お菓子と間違えて食べてしまうケースが相次いでいます。
その他
他のネガティブな面としては以下が挙げられます。
- お酒や特定の薬に予想外の反応をする場合がある
- 長期のエディブル摂取のリスクがまだ明らかになっていない
まとめ
今回は食べる大麻である「エディブル」についてまとめました。
日本でもCBDのグミが人気ですね。
大麻が合法化した暁には、たくさんの種類のお菓子が生まれるのが楽しみですね。